「ホットケーキミックス」について
(日本製粉様(緑色) 、おうちPatisserie協会(以下●)
●甘味料はどのようなものが入っているのでしょうか?
上白糖です。
●たくさん混ぜてもグルテンが気にならないのは?
グルテンの量が多ければ結びつきが強くなるのでパンはそれでいいのですが、
ミックス粉の場合は、ふっくらさせるためにグルテンの少ない薄力粉を使用しています。
(ホットケーキミックスに適した挽き方をしている粉を選別している)
中に含まれる副資材(砂糖・BP・油脂)の種類、量など、各社ノウハウに沿って配合しています。
●ホットケーキ独特の香りが気になるという声が多かったのですが、何か香りが入っているのでしょうか。
おそらくBP(ベーキングパウダー)の香りだと思います。
BPは、入れすぎると苦味や香りが出ます。
昔は包材(ビニール)の品質がよくなかったので、
ニオイ移りしたということも稀にあったようです。今は少なくなっています。
●パッケージのように上手にふっくら焼けるコツはありますか?
・できれば、ホットプレートを推奨します。
(ムラを防ぎ均一な温度で焼くことが重要)
・冷たい牛乳を入れる。
(生地温度を下げ、焼いたときに温度が一気に上がるとBPが作用し、
ふっくら膨らむ)
・ダマにならない程度でタラ~っと垂れるくらいを目安に。
粉っけがなくなればOK。
・夏場はBPに刺激を与えないように、きもちサックリと混ぜた方がいいと思います。
●材料投入の推奨順はありますか?
とくにありません。
●アンケートで気になる商品として人気だった
「厚焼きふんわリッチ」ですが、
本当に家庭でもパッケージ通りふっくらキレイに 焼けますか?
焼けます! (きっぱり)
モニターでも非常に人気が高かった商品で、
お客様からお褒めの言葉を多数頂戴しています。
● お~~~!(感嘆の声) 家庭用ホットケーキの未来が見えてきましたね。
【ミックス粉 取材後記】
他に、スーパーの店頭で売れる商品は安い商品というデータもあり、
ホットケーキミックスの87%が特売の日に売れるとか!
普段から習慣的に購入している人はたったの13%しかいないという現実に驚きました。
ミックス粉は買い置きできてしまうので、ついつい消費者は安い方へ流れがち。
せっかくメーカーが苦心して作り上げた美味しく便利(チャック付)な商品も、
値段が高いから売れない・・・ということで売り場から外れるという負のスパイラルに。
良いものや安全な商品を作ろうというメーカー側と、
安いものだけ買おうという消費者側の温度差が、
我々が求める商品が店頭に出てこない一つの要因となっているのですね。
しかし、今回の取材で、大手メーカーも消費者サイドに立って
安全重視で用途に合わせたこだわりの粉を開発販売されていることがわかり、
本当に良かったと思いました。
限られた売り場面積での競争は大変だと思います。
消費者の私たちにできること・・・それは美味しいものを欲する【リクエストの声】。
一人の声は一人と思ってはいけません。
一人が、お客様センター(フリーコール)に℡すれば30人の声、
一人が、スーパーにリクエストすれば100人の声・・・と、みなされるそうですよ!
(ネットは拡散に大変威力があるので、非常に効果があると考えられます。)
我々も待つばかりでなく、もっと大きな声をあげて流通に参加しましょう!
※ちなみに、今回同行したあこぱんさんが
「厚焼きふんわリッチ」でホットケーキを焼いたところ、
お世辞抜きに、いつもの「20倍美味しい!!」と、感動していました。
さっそくスーパーでリクエストしなきゃ☆